Microsoft Defender ATP for macOSをJamfで配信する

こんにちは、ひろかずです

Microsoft Defender ATP for macOSのPublic Previewが始まりました。
さっそくJamfで配信して、無事にオンボードできましたので、一筆書きます。

Intuneでの配信もできるようになるそうですが、それはまた後日のReleaseのようです

tl;dr的な何か

  • ドキュメントが非常に親切なので、公式を見ても十分できると思います

参考ドキュメント

Microsoft Defender Advanced Threat Protection for Mac
JAMF-based deployment

前提条件

  • Windows Defender Security Centerのテナントを所有しており、適切なアクセス権限があること
  • 管理可能なJamfテナントを所有していること
  • macOSがJamf管理下にあり、何かしらの配信を行えるようになっていること
  • 以下の何れかのライセンスを必要な数量所有しており、ユーザーに割り当てられていること

留意事項

  • Microsoft Defender ATP for macOSは、Previewです。
  • 他のアンチマルウェアソフトが動いていると、思わぬ挙動を起こすかもしれません。
  • まだ、正式サポートはないようです。
  • ご利用は計画的に。

検証環境

  • macOS Mojave 10.14.4(18E226)
  • Ziften Agent導入済み

工程

  1. インストールパッケージとオンボードパッケージのダウンロード
  2. Jamfポリシーの作成
    2-1. 構成プロファイルの作成
    2-2. パッケージの作成
    2-3. ポリシーの作成
  3. 動作確認

1. インストールパッケージとオンボードパッケージのダウンロード

Windows Defender Security Centerにログインして、[ギア]アイコン > [Onboarding]を選択

以下操作を実施

  • OSを[Linux, macOS, iOS and Android]を選択
  • Deployment methodを[Mobile Device Managemet / Microsoft Intune]を選択
  • [Download installation package]を選択 (wdav.pkgがダウンロードされる)
  • [Download onboarding package]を選択 (WindowsDefenderATPOnboardingPackage.zipがダウンロードされる)

WindowsDefenderATPOnboardingPackage.zipを展開

$ unzip WindowsDefenderATPOnboardingPackage.zip
Archive:  WindowsDefenderATPOnboardingPackage.zip
  inflating: intune/kext.xml
  inflating: intune/WindowsDefenderATPOnboarding.xml
  inflating: jamf/WindowsDefenderATPOnboarding.plist

$ ls -l
total 708688
-rw-r--r--@ 1       11765  5 24 15:04 WindowsDefenderATPOnboardingPackage.zip
drwxr-xr-x@ 4         128  5 24 15:06 intune
drwxr-xr-x@ 3          96  5 24 15:06 jamf
-rw-r--r--@ 1   360857086  5 24 15:04 wdav.pkg

$ ls -l jamf/
total 24
-rw-r--r--@ 1   9379  5 24 06:04 WindowsDefenderATPOnboarding.plist

2. Jamfポリシーの作成

2-1. 構成プロファイルの作成

Jamf管理コンソールにログインして、[コンピュータ] > [構成プロファイル]を選択して、[+ 新規]を選択

一般オプションでは、[プロファイル名]を設定

カスタム設定オプションでは、[環境設定ドメイン]にcom.microsoft.wdav.atpを設定
[PLISTファイルのアップロード]を選択して、ダウンロードしたWindowsDefenderATPOnboarding.plistをアップロード

承認済みカーネル拡張オプションでは、表示名を入力して、チーム IDにUBF8T346G9設定

Scopeタブを選択して、ポリシーの展開先を選択して[保存] > [Done]を選択

  • 今回はhirokazuを付くコンピュータを選択します

2-2. パッケージの作成

画面右上の[ギア]アイコンを選択し、[コンピュータ管理] > [パッケージ]を選択

[ファイルを選択]を選択し、ダウンロードした wdav.pkg をアップロードして、[保存]を選択

  • 表示名は、アップロードしたファイル名に置き換わります
  • 必要に応じて、適宜修正してください

2-3. ポリシーの作成

[コンピュータ] > [ポリシー] > [+ 新規]を選択

Generalオプションでは、表示名を設定し、トリガーを[Recurring Check-in]を選択

  • 実行頻度は、[Once per computer]のまま

[パッケージ]オプションでは、 先程作成したパッケージ(wdav.pkg)を選択

Scopeタブを選択して、ポリシーの展開先を選択して[保存] > [Done]を選択

  • 今回はhirokazuを付くコンピュータを選択します

3. 動作確認

3-1. Jamf側での確認

[コンピュータ]から[ポリシー]を選択

  • 作成したポリシーを選択して、[ログ]を選択

STATUSがCompletedになっていることを確認

  • 構成プロファイルも同様に確認できます

macOS側での確認

Jamfログを確認

  • 以下はインストール成功時のログ
$ less /var/log/jamf.log
:
Fri May 24 15:39:06  jamf[47624]: Executing Policy Microsoft Defender ATP
Fri May 24 15:39:25  jamf[47624]: Verifying package integrity...
Fri May 24 15:39:26  jamf[47624]: Installing wdav.pkg...
Fri May 24 15:40:05  jamf[47624]: Successfully installed wdav.pkg.
Fri May 24 15:40:06  jamf[47624]: Executing Policy Update Inventory
Fri May 24 15:40:08  jamf[47624]: Checking for patches...
Fri May 24 15:40:08  jamf[47624]: No patch policies were found.
:

ターミナルでorgIdをやhealthyを確認

$ mdatp --health
cloudAutomaticSampleSubmission          : true
cloudDiagnosticEnabled                  : true
cloudEnabled                            : true
healthy                                 : true
licensed                                : true
logLevel                                : "info"
machineGuid                             : "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx"
orgId                                   : "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx"
realTimeProtectionEnabled               : true
releaseRing                             : "Production"
versionEngine                           : "100.42.86"

macOSのステータスバーを選択して[Microsoft Defender ATPを開く]を選択

オンボードが正常であれば、このように表示されます

お約束のEICERテストウィルスを検知することも確認できました

  • Detection sourceが Antivirus になっていますね

Public PreviewほやほやのMicrosoft Defender ATPをJamfで配信して、オンボードすることができました。

今日はここまでです。
お疲れ様でした。

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